あれは忘れもしない、2003年6月10日午前4時頃から、お腹に激痛が走った。あまりの痛さに救急車を呼ぼうかとも考えたほどだった。

しかし、市内の総合病院に勤務（総務事務員）していた為、急患でかかるのは抵抗があり、その場はどうにか我慢した。

通常出勤し、朝一番で内科外来に受診。婦人科ではなく内科外来に受診した理由は、生理痛でも排卵痛でもない時期だったし、受診する1年前と半年に、生理痛や性交痛がひどくて婦人科に受診したが、異常なしと言われ、『月経困難症』と診断されたからだ。

内科で超音波検査の結果、左の卵巣が腫れているから、至急で婦人科にまわされた。

婦人科に受診後、すぐに『左卵巣腫瘍』の為、手術が必要と診断された。左卵巣は腫瘍で覆われてしまって、５cm大までになっていた。

腫瘍は良性の為、手術は腹腔鏡で大丈夫と言われたが、ＭＲＩや血液（ＣＰＲ）などの検査結果により、悪性の疑いになり開腹手術で左卵巣及び卵管を切除、右卵巣の細胞検査に変更となった。

術後、細胞検査によって悪性ではないことが判った。腫瘍は、子宮内膜症と診断された。

こうして2003年8月から不妊治療が始まった。